AmazonがTwitchを買収―買収額は約1,000億円

twitch

朝に速報見てビックリですよ。

本日、8月26日にAmazonがTwitchの買収を正式に発表。Twitchも同時に声明をアナウンスしたとのことで、Amazonは、関係当局からの許認可手続きを経た上で、今年後半にもTwitchの全ての発行済み株式の購入を完了する見込み。

Twitch
2011年6月にサービスを開始したゲームプレイのライブストリーミングサービス。当初はPCゲーマーが中心だった利用者も、PS4やXbox Oneに標準でTwitchへのゲームプレイ動画ストリーミング配信機能が組み込まれたりしたのもあり急速に拡大、サービス開始から3年で累計再生時間150億分、月間ユニークユーザー数5,500万人、100万人を越える配信者を擁する規模にまで爆発的に成長。
アメリカのライブストリーミングビデオのトラフィックの内、半分近くを占めるという調査もあったりする。凄い。

もともと今年の5月頃、GoogleがTwitchを買収すると噂になっていて、「これはもう買収ほぼ確実ですわ」と言われていたのに、まさかのAmazonが土壇場でひっくり返して買収。

今回のAmazonによる買収の規模は9億7,000万ドルで、日本円にしておよそ1,000億円とのことでかなりの巨額。しかも支払いはキャッシュ(!)

TechCrunchによると、Amazonの直近の四半期決算での現金及び現金等価物は50億6000万ドルなので、今回の買収にその20%程度を充てた事に。

ちなみに今回の買収はAmazon史上二番目に大きい規模だとか。まぁ現金で1,000億円だしそらそうでしょう。

何故Amazonが買収したのか

Twitchは広告が収入源の完全無料サービス(有料プランもあるけど)なんで、同じく広告が収入源のGoogleとビジネスモデルがピッタリ。なによりもうYouTubeって巨大動画プラットフォームを持ってるし、コンテンツの内容としても相性抜群だしで、GoogleがTwitchを買収しようとしたのも納得。

ところがAmazonの場合、Googleと違ってTwitchを狙った理由がイマイチ不明瞭。

確かにAmazonも有料ユーザーのプライム会員向けにコンテンツを拡充しようとしているけど、Googleに比べると、ちょっと動機として弱いような。

The VergeではAmazonがゲームスタジオ (Amazon Game Studios)を設立したことや、今年の4月にFire TVをリリースして、その上でゲームプラットフォームを展開させている事を上げて、「その為のゲームコミュニティ獲得が目的では」と考えているみたい。

うーん、確かにTwitchの買収は、「手っ取り早くゲーマーコミュニティを獲得する」のに良いんだろうと思うけど、それが理由なら、その為にキャッシュで1,000億円も出すのは額がデカ過ぎんでねーかな。

勿論それだけの将来性と価値があるとAmazonが判断した可能性もあるけど。

ニコニコ動画宜しく、ゲームプレイ配信中のウィンドウの下なんかにそのゲームや関連商品の広告を貼っておくのは販促としてかなり効果的だと思うので、Googleが狙っていた(であろう)その枠をAmazonで専有するのを狙ってるのかも。

あとはTwitchには視聴者が配信者におひねりを投げる機能があるので、それをAmazonのウィッシュリストで置き換えちゃうとかあり得そう。

Googleが買収出来なかった理由

ついでに「Googleが買収に失敗した理由」を考えてみると、

TwitchのCEOを務めるEmmett Shear氏によると、今回の買収は現在のオフィスや従業員、ブランド、独立性にほとんど目立った変化が生じない一方で、AmazonによるサポートがTwitchによりよいリソースをもたらし、より速やかなツールの作成とサービスの提供を可能にすると説明しています。

via doope! 国内外のゲーム情報総合サイト

というTwitchの発表。
穿った見方をすると、「実はGoogleが買収に失敗したのは、Googleが『Twitchを自社サービスに統合する』みたいな提案をしたのに対してTwitchが難色を示した結果、合意が取れずにモタモタしてたらAmazonに横から掻っ攫われちゃった」とか。無いかな。

書きながら思ったけど、仮にGoogleが買収してたら、TwitchがYouTubeとかに統合されなかったとしても、Twitch有料会員の広告排除するオプションとか無くなって再生前広告が強制される可能性もあったのでは……

とにかく、これから何をするのか、TwitchとAmazonの今後の動きに期待しときます。