“Skylake”採用の新型Core Mファミリー、2015年後半に登場

Computerウワサ
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“Broadwell”搭載品の出荷始まったばっかりだけど。

PCWorldによると、IntelのCEO、Brian Krzanich氏が、次世代アーキテクチャ”Skylake”採用の新「Core M」ファミリーを2015年下半期にリリースすると発表したとのこと。

Intel’s Core M ‘Skylake’ chips coming later this year | PCWorld

今月10日に開催された、「Goldman Sachs Technology and Internet Conference」のセッションの中で発表されたらしい。

「タブレットはより薄く、タブレットや2-in-1(ハイブリッド)、ノートパソコンのバッテリー駆動時間も延長出来まっせ」との事。

現行の”Broadwell”採用Core Mよりも低消費電力、低発熱とのことだが、具体的な数値は言及無し。

今現在、Core Mを搭載したタブレットで最薄のモデルは7.2mm (ASUS TransBook T100 Chi)だが、”タブレット端末”としてはiPad Air 2で6.1mm厚、世界最薄はDellのVenue 8 7000で、6mm厚なんてのがある。

「より薄く」なので、新Core M搭載タブレットは、それらに並ぶ6mm前半、あるいは6mm以下なんてモノが出てくる……かも。

5mm強とかになったら筐体の剛性の方が心配だけど。通勤ラッシュとかに巻き込まれたら一瞬でひん曲がりそう。

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Core Mファミリー採用のAndroid搭載デバイスも出てくる?

新Core Mでは、Windows 10のほか、Chrome OSやAndroidも動作するとのこと。

が、Krzanich氏曰く「デバイスメーカーは他のOSにあまり興味を示していない」らしいので、”新Core M搭載Androidタブレット”だとかは、もし出たとしても極少数になりそう。

そもそも”世界最薄”なAndroidタブレットのVenue 8 7000のプロセッサはARMではなく、IntelのAtomだったりするし、Androidタブレットに関してはCore Mの需要があまり無いのではと思う。

Broadwellのリリースから数ヶ月でSkylakeが発表された理由

ところで、Broadwellベースの「Core M」が発表されたのが昨年末で、さらにUシリーズは今年1月のリリースと、Broadwellが世に出たのはつい最近。
なのに、それから一月足らずでSkylakeベースのCore Mが発表され、とてもスパンが短い。

実はこれ、Skyalakeのリリースが早いのではなく、正しくは「Broadwellが遅れた」せい。

Intelは半導体の製造戦略として、微細化と機能向上を交互に繰り返す、「Tick-Tock」と呼ぶ開発ロードマップモデルを持っている。

その“Tick”にあたるBroadwellは、本来なら2014年上半期にリリースされるハズだった。しかし、14nmプロセスの製造上のトラブルにより遅れが生じ、結果、Broadwell世代のCore Mのリリースが2014年末にまでズレ込んだ。

が、“Tock”であるSkylakeは、微細化ではなく回路設計に手を入れて性能向上ブラッシュアップさせる事が目的のため、難産だったBroadwell程に完成まで時間がかからない。

で、リリーススパンの短さになったと。

Broadwellによる遅れを取り戻す為に急いで出したんだろうけど、このタイミングで「Skylake出します」とアナウンスされると、Broadwell搭載モデルの買い控えとか起きそうだが、その辺Intelはどう考えているんだろう……

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Skylake世代のCore Mが新Surface Proに採用されるかも

個人的予想では、リリース時期を考えると、Microsoftが新型Surfaceにこの新Core Mシリーズを載せてくるかもと思っている。

新Core Mがどの程度の処理性能を持っているのかはまだ不明なものの、そこそこの処理性能があるなら採用される可能性はあるハズ。

仮に「Surface Pro 4」に載せて出すにはちょっと厳しい性能だったとしても、一時期噂されていた「Surface Mini」になら……

Surface Mini、Pro 3と同時に出る出る言われていたけど結局発表無かったし、クリスマス直前にもまた発表とか噂になったものの、やっぱり出なかったのでもはや幻に近い。

まぁSurfaceは無くとも、どこかしらのメーカーがSkylake版Core Mを搭載したノートPC(とかタブレットとか)の試作機を展示してくるはず。

先にも書いたが、今回の発表は、あくまで「今年中に発売します」という話だけで、コアクロックとかTDPとか具体的な演算処理性能に関する言及は無い。

恐らく、Intelは6月に台湾で開催予定の「COMPUTEX TAIPEI 2015」で正式発表するつもりだろう。現行の”Broadwell”Core Mファミリーの発表も去年のCOMPUTEXだったし。

とりあえずCOMPUTEXに色々動きそうだ。

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