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長いこと噂されている「GeForce RTX 3080 Ti」ですが、AIBパートナー(ビデオカードメーカー)へ事前情報を通知し始めたようです。
RTX 3080 Tiは4月に発表?
Videocardz.comがリーカーから得た情報によれば、RTX 3080 TiのGPUは「GA102-225」になるとのこと。
以前の噂では「GA102-250」とされていたので、微妙に数字が減っています。CUDAコア数は10,240基、VRAMは12 GB GDDR6X、カードのSKUはPG132-18となるようです。
情報の解禁(製品発表)は4月上旬に設定されており、発売日は4月中旬の予定。
ベースとなるコアはRTX 3090と3080 TiGA102のため共通。リーク情報の10,240 CUDAコアという仕様から、RTX 3080 TiはRTX 3090 (GA102-300)からStreaming Multiprocessor(SMs)2つをカット(無効化)した設計となるようです。
計算上GA102-250は、80 SMs / 80 RTコア / 320 TMUsになる(GPCsは7、ROPsは112でRTX 3090と共通)。
クロックが不明のためRTX 3090(および3080)との性能差は不明ですが、スペックシート上のRTX 3090とRTX 3080の差は、ベースクロックで45 MHz、ブーストで25 MHzしかないため、その間の数字から外れることはなさそう。
VRAMについては、RTX 3090から半分の容量となる12 GB GDDR6Xで、バス幅は384-bit。当初の噂ではRTX 3080の2倍で20 GB GDDR6X搭載と言われていたので、大分規模が小さくなっています。GDDR6XはGDDR6に比べてかなり高コストという話も聞くので、MSRPを999ドル程度に抑えようと思ったら12 GBくらいが限度ということでしょう。
動作クロックはハッキリしませんが、VideocardzではRTX 3080と同じ19 Gbpsで試算しています。この場合、バス幅が異なるため帯域幅は864 GB/sとなり、936 GB/sのRTX 3090、760 GB/sのRTX 3080の丁度中間になります。
モデル | GeForce RTX 3090 | GeForceRTX 3080 Ti | GeForceRTX 3080 |
---|---|---|---|
GPU | GA102-300 | GA102-250(?) | GA102-200 |
SMs | 82 | 80(?) | 68 |
CUDA | 10,496 | 10,240(?) | 8,704 |
RTコア | 82 | 80(?) | 68 |
Tensorコア | 328 | 320(?) | 272 |
ROPs | 112 | 112(?) | 96 |
ベースクロック | 1,395 MHz | 1,365 MHz(?) | 1,440 MHz |
ブーストクロック | 1,695 MHz | 1,665 MHz(?) | 1,710 MHz |
VRAM | 24 GB GDDR6X | 12 GB GDDR6X(?) | 10 GB GDDR6X |
実効メモリクロック | 19.5 Gbps | 19 Gbps(?) | 19 Gbps |
バス幅 | 384-bit | 384-bit(?) | 320-bit |
帯域幅 | 936 GB/s | 864 GB/s(?) | 760 GB/s |
TGP | 350 W | 320 W(?) | 320 W |
MSRP | 1,499ドル | 999ドル(?) | 699ドル |
発売(予定)日 | 2020年9月24日 | 2021年4月中旬(?) | 2020年9月17日 |
RTX 3070 Tiも“RTX 3080 Mobileベース”で登場予定
さらにAIBパートナーに送られた情報によれば、RTX 3080 Tiに続いて「RTX 3070 Ti」も投入予定らしい。
現時点でのRTX 3070 Tiは、GPUに「GA104-400」コアを搭載するとのこと。
GA104ベースとなるとRTX 3070(GA104-300搭載)と同じコアですが、実は1月発表のノートPC向けRTX 3080 Mobileも同じくGA104ベースの製品で、カットオフされたユニットの無い“フルスペックGA104”である「GA104-775」コアを搭載しています。
そのため、RTX 3070 TiにRTX 3070よりも高い性能を持たせることを考えれば、RTX 3070 TiもRTX 3080 Mobileと同じく、6,144 CUDAコアを搭載したフルGA104搭載の可能性が高そう。
VRAMに関しては、8GB GDDR6Xであるとのこと。これが本当だった場合、“実はGA104のメモリコントローラーがGDDR6Xに対応していた”ことになるため興味深い。
RTX 3070やRTX 3080 MobileはGDDR6搭載で、メモリコントローラーからGDDR6X対応が省かれていると思われていた。
性能的には、CUDAコアやVRAMの仕様からRTX 3080の80~90%程度となりそう。GA104ベースでRTコアが少ないため、レイトレーシング性能についてはRTX 3080と差が開きそうです。
発売時期については5月内に発売される見込み。NVIDIA的にはRTX 3080 Tiから約1ヶ月スパンで投入したいようです。MSRPはRTX 3080が699ドル、RTX 3070が499ドルなので、恐らく599ドルでしょう。
モデル | GeForce RTX 3080 Mobile | GeForce RTX 3070 Ti | GeForce RTX 3070 |
---|---|---|---|
GPU | GA104-775 | GA104-400(?) | GA104-300 |
SMs | 48 | 48(?) | 46 |
CUDA | 6,144 | 6,144(?) | 5,888 |
RTコア | 48 | 48(?) | 46 |
Tensorコア | 192 | 192(?) | 184 |
ROPs | 96 | 96(?) | 96 |
ベースクロック | 1,110 MHz | 1,590 MHz(?) | 1,500 MHz |
ブーストクロック | 1,545 MHz | 1,800 MHz(?) | 1,725 MHz |
VRAM | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6X(?) | 8 GB GDDR6 |
実効メモリクロック | 14 Gbps | 19 Gbps(?) | 14 Gbps |
バス幅 | 256-bit | 256-bit(?) | 256-bit |
帯域幅 | 448 GB/s | 608 GB/s(?) | 448 GB/s |
TGP | 125~150 W | 320 W(?) | 220 W |
MSRP | 非公開 | 599ドル(?) | 499ドル |
発売(予定)日 | 2021年2月2日 | 2021年5月末(?) | 2020年10月29日 |
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