LHC(大型ハドロン衝突型加速器)に頭を突っ込んだらどうなる?

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というタイトルの記事を見つけた。

で、どうなるかといえば、Popular Science曰く

LHC内部を走るビームは、320兆の複合粒子で構成されており、約362メガジュールものエネルギー、即ち「500kgの銅を溶かすのに十分」なエネルギーを持っている

とのこと。
その中に人間が生身で入ってどうなるかはあまり想像したくない事態になりそう。

まぁ実際には、CERNの物理学者、Steven Goldfarb曰く

LHCへの入り口のドアのどれかを開こうと試みた人なら、何が起こるかわかっています。加速器は、もし稼働中なら自動的に停止します

らしいので、やろうと思っても出来ないみたい。

が、もし実際に「LHCに頭を突っ込めた」と仮定した場合

その場合、起こることは「明らかではない」。
物理的な損傷は漁網の網の目を通るときのプランクトンのようなもので、「いくつの陽子が人体を構成する原子の核と衝突するか」と、「いくつが邪魔されずに通過するか」によって決まってくる。もしビームが単一の陽子で構成されていたなら、衝突する確率は非常に低い。しかしLHC内部では320兆の陽子があるので、ビームはほぼ確実に、頭を貫通し穴を開けるだろう。
問題はその「直径数ミクロンの穴がどうなるか」だが、陽子が標的(例えば銅の塊)に衝突すると、進行方向と異なる方向にも二次粒子を放出する。これにより大量の連鎖衝突が引き起こされ、結果として、穴は深くなるほど広がっていき、円錐状に組織を穿つだろう

だそうで……。

そしてなんと、同じような状況の事故が35年前、1978年に旧ソ連で実際に起きたそうな。

1978年、当時36歳の科学者Anatoli Bugorskiが、旧ソ連のU-70 シンクロトロンの中を走っていたビームに襲われた。この不幸な男は、奇跡的に命を落としはしなかったが、ジャーナリストのMasha GessenによるBugorskiへのインタビューで明らかにしたように、ビームは彼の後頭部から左の鼻孔まで穴をうがち、顔面麻痺とてんかんを残した

ちなみに、このU-70シンクロトロンの出力は、LHCの僅か1/100らしい。

良い子のみんなは危ないから試したりしないように!

via Popular Science

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