GeForce RTX 3080 Tiは2月末以降へ発表延期―6GB版RTX 3060は第2四半期へ【噂】

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CES 2021開催期間中の1月12日にNVIDIAから「GeForce RTX 3060」が発表されましたが、前々から噂されていた「GeForce RTX 3080 Ti」と、「6 GB版GeForce RTX 3060」については発表がありませんでした。

そんなRTX 3060発表のタイミングに前後して、それらに関連した新たなリーク情報が出ていたので紹介。

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RTX 3080 Tiの発表は春節以降に延期か

RTX 3080 Tiは、VRAM 12 GBの「Radeon 6900 XT」対抗として用意されており、1月に発表されると噂されていましたが、NVIDIAの内々で投入が延期された模様。

新たな投入予定時期については、中国で春節休みが明ける2月17日以降、2月末~3月初頭が見込まれています。

リーク情報によれば、GPUコアはRTX 3090、VRAM周りはRTX 3080をベースとしたスペックになる模様。

モデルGeForce RTX 3090GeForce RTX 3080 TiGeForce 3080Radeon RX 6900XTRadeon RX 6800XT
アーキテクチャAmpereAmpereAmpereRDNA2RDNA2
GPUGA102-300GA102-250(?)GA102-200Navi 21 XTXNavi 21 XTX
製造プロセスSamsung 8NSamsung 8NSamsung 8NTSMC N7TSMC N7
トランジスタ数283億283億283億268億268億
SMs / CUs82~82(?)688072
CUDAコア / Shadingユニット10,496~10,496(?)8,7045,1204,608
RTコア82~82(?)688072
Tensorコア328~328(?)272n/an/a
テクスチャーユニット328~328(?)272320288
ROPs112~112(?)96128128
ベースクロック1,395 MHz?1,440 MHz1,815 MHz1,825 MHz
ブーストクロック1,695 MHz1,635 MHz(?)1,710 MHz2,250 MHz2,250 MHz
VRAMGDDR6X 24 GBGDDR6X 20 GB(?)GDDR6X 10 GBGDDR6 16 GBGDDR6 16 GB
メモリクロック19.5 Gbps19 Gbps(?)19 Gbps16 Gbps16 Gbps
バス幅384-bit320-bit(?)320-bit256-bit256-bit
帯域幅936 GB/s760 GB/s(?)760 GB/s512 GB/s512 GB/s
TGP / TBP350 W320 W(?)320 W300 W300 W
MSRP (Founders Edition)1,499ドル999ドル(?)699ドル999ドル649ドル
リリース日2020/09/242021/02(?)2020/09/172020/12/082020/11/18
RTX 3080 Tiのリークスペックと競合カードのスペック表 (?はリークまたは推測値)

比べてみると、RTX 3090との違いはメモリ容量とバス幅、帯域幅といったほぼVRAM関連だけになっていますが、そもそも実アプリでのRTX 3080とRTX 3090との差が10~15%程度しかないため、RTX 3080 TiがRTX 3090と変わらないCUDAコア数で投入されるというのはある程度の説得力がある(一応ブーストクロックの引き下げも予定されている模様)。

ちなみに、RTX 3080の発表前後に噂されていた「20 GB版RTX 3080」は、RX 6800XTのVRAMが12GBで投入されたことを受けてキャンセルされており、こちらもRTX 3080 TiがRTX 3090ベースであることの信憑性を強化していると言えます。

価格についても、RTX 3080がRX 6800XTと十分競っているので、NVIDIAがRX 6900XTと同じ999ドル前後で20 GB GDDR6XのRTX 3080 Tiを投入してくると見るのは妥当。

こうなると、帯域幅が下がっているとはいえ4 GBのVRAM容量の差で3080 Ti+500ドルというRTX 3090はコスパで考えるとかなり分が悪いですが、NVIDIAとしても致し方ないという判断なのかも。

ASUS / GIGABYTE / PalitのRTX 3080 TiカードのSKUが明らかに

とはいえ(RTX 3080 20 GBのように)開発の噂だけで世に出ない可能性もあるわけですが、年末から年始にかけてEEC(ユーラシア経済委員会)へGIGABYTEPalitなどAIB各社の3080 TiカードのSKUが登録されており、現時点で発売予定があることは確かなようです。

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6 GB版RTX 3060は第2四半期へ延期

RTX 3060については6 GB GDDR6搭載版が投入される予定ですが、こちらは第2四半期まで延期に。

RTX 3060 6 GBは、元々“RTX 3050 Ti”とされていたカードがリネームされて登場するようです。

そもそも12日発表のRTX 3060 12 GBは、当初のリークではGA106-300ではなく、CUDAコア数3,840の“GA106-400”搭載予定でしたが、発表直前にGA106-300へと変更され、これによって12 GB版と6 GB版は同じGPUコアを搭載した単純なメモリ容量違いのモデルになるようです。

この変更で、RTX 3060とRTX 3060 Tiの間にGA106-400ベースのモデルを追加する余地が生まれましたが、数が売れるのは300ドル前後のモデルのため、AMD側のミドルクラスカード対抗馬として、将来的にGA106-400搭載カードが「RTX 3060 SUPER」のような形で登場する可能性が浮上しました。

なお、さらに下位のRTX 3050についてもEECにPalitのSKUが登録されており、投入が予定されているようです(こちらは投入時期不明で、おそらく2021年内という程度の予想)。

RTX 3050 Tiに関しては、前述の通り当初RTX 3050 Tiとして登場予定だったカードがリネームでRTX 3060 6 GBとなっているため、今もロードマップ上に存在するのか怪しくなっていますが、RTX 3050のコアがカットダウンされたGA107である場合、フルスペックGA107カードとしてRTX 3050 Tiが投入される可能性は残されています。

出そうと思えば出せるという話なので、RadeonがローエンドのRDNA2カードをどれだけ用意するのか次第ではありますが。

モデルGeForce RTX 3060 TiGeForce RTX 3060 12 GBGeForce RTX 3060 6 GBGeForce RTX 3050
アーキテクチャAmpereAmpereAmpereAmpere
GPUGA104-200GA106-300GA106-300(?)GA107-300(?)
製造プロセスSamsung 8NSamsung 8NSamsung 8NSamsung 8N
トランジスタ数174億132.5億132.5億(?)?
SMs382828(?)?
CUDAコア4,8643,5843,584(?)2,304(?)
RTコア382828(?)18(?)
Tensorコア152112112(?)72(?)
テクスチャーユニット152112112(?)72(?)
ROPs806464(?)40(?)
ベースクロック1,410 MHz1,320 MHz1,320 MHz(?)?
ブーストクロック1,750 MHz1,777 MHz1,777 MHz(?)?
VRAM8GB GDDR612 GB GDDR66GB GDDR6(?)4GB GDDR6(?)
メモリクロック14 Gbps15 Gbps15 Gbps(?)?
バス幅256-bit192-bit192-bit(?)128-bit(?)
帯域幅448 GB/s360 GB/s360 GB/s(?)?
TGP200 W170 W170 W(?)90 W(?)
MSRP (Founders Edition)399ドル329ドル299ドル(?)149ドル(?)
発表日2020/12/12021/1/122021Q2(?)2021(?)
RTX 305x/6xカードのスペック表 (?はリークまたは推測値)

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