ソニー(SIE)が平面駆動ヘッドホンメーカー「Audeze」買収、PlayStation傘下に

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寝耳に水の展開でビックリ。

Sony Interactive Entertainment(以下SIE)が24日(米国時間)、平面磁界駆動ヘッドホンの製造で知られる「Audeze」の買収を発表。買収額は非開示。

SIEによると「(買収後のAudezeは)PlayStationエコシステムの一部となりつつも、独立して運営されマルチプラットフォーム製品を開発していく」とのこと。

SIEは先日、平面駆動ドライバー採用のゲーミングTWSイヤホン「PULSE Elite」を発表しており、そちらの開発にAudezeが関与している可能性も高そう。

Audeze自身も平面駆動ドライバーを搭載したゲーミングヘッドセット「LCD-GX」などを投入しているので、そのうちSIEブランドから平面駆動ヘッドセットも登場しそうです。

Audeze LCD-GX
Audeze
パフォーマンス-LCD-GXは、ゲーマーにとって最高のオーディオパフォーマンスになるように設計されています。絶賛レビューされたLCDシリーズのヘッドフォンに基づいているため、直径100mm / 4インチのドライバーがあり、他のゲーミングヘッドフォンの約2倍のサイズです。これにより、GXの低音レスポンスが向上し、オープンバック設計により、最も広く最も正確なサウンドステージが実現します。
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ニュースリリースのコメント

リリース内でAudeze CEOのSankar Thiagasamudram氏は、「クラス最高のヘッドフォンをレコーディング専門家、オーディオファン、ゲーマーに提供するという(Audezeの)使命を継続する中で、SIEはビジネスを拡大するユニークな機会を提供してくれた」として、「PlayStationのオーディオ体験を次のレベルに引き上げるSIEの取り組みに貢献できることを楽しみにしている」とコメント。

SIEの西野秀明氏(Platform Experience担当上級副社長)は、「今回の買収はSIEがPlayStationプレーヤーに最高のオーディオ体験を提供することに焦点を当てていることを象徴している」、「PlayStation 5のTempest 3D Audioと、Pulse 3Dワイヤレスヘッドセットで成し遂げた大きな進歩を基礎として、Audezeの専門知識をPlayStationエコシステムに導入できることを嬉しく思う」などとコメント。

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買収の影響に注目

SIE傘下となることでゲーミングヘッドセットの開発は強化されるのは確実ですが、プロ/オーディオマニア向けの方はどうなるのやら。

今回の買収例は、コンシューマー向け事業をSonovaに、Sennheiser CommunicationsをEPOSブランドへスピンアウトさせるといった具合に、事業単位で売却/整理してプロ向けに特化したSennheiserとは対照的と言えるかもしれません。

Audeze同様に総合機器メーカーに買収されたオーディオ系ブランドとしては、AKGやJBLなどを子会社に抱えるHarman InternationalがSamsungに買収された例がありますが、こちらは比較的独立性が維持されているようです。しかしHarmanの場合は元々複数の子会社を抱えたまま買収されており、今回のAudezeとは企業規模が異なるため、独立性が維持できているのも当然ではありますが……

ちなみにMDR-CD900STなどの業務用ヘッドホンやマイクなどを開発しているのは、SIEではなくソニー本社のプロオーディオ部門のため、今回のAudeze買収でシナジーが生まれるのかは微妙なところ。

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