鍋型発電器とかいうシロモノを発見したので。
名前は”The PowerPot® V”というそのまんまな名前。
元々は一昨年(2012年)の4月に、Kickstarterで資金の募集を開始してから1ヶ月で目標額の二倍以上(約1300万円)の資金を集めたプロジェクト。
価格は$149(送料抜)、およそ1万5000円程度と、まぁまぁな価格。
現在公式サイトなどから購入可能。
発電するシステムは、いわゆる”熱電発電”で、物体の温度差、つまりゼーベック効果を利用し熱電素子の一方を高熱源、他方を低熱源に接触させることで電位差を生じさせ、熱エネルギーを電力エネルギーに変換するというもの。
公式サイトによれば、このThe PowerPot® Vの最大出力は5Wまで行くとの事。
iPhone付属のコンセント to USB充電器の出力が5Wなので、ちょうどスマホの充電器くらいの出力。
発電量を増やすにはより強い熱に晒すか、冷たい水を足すかすれば良いとか。
発電のメカニズムの関係上、水無しで発電は出来ませんし、公式サイトによると「それをやると壊れるからやめろ」。
また、PowerPotで調理可能なものは沸騰する液体(水やスープなど)に限るとのこと ((沸騰する事でヒートシンクとしての役割を果たす為))。
熱源はガスや炭火など炎だけでなく、電気コンロ等でも使えるようです(IHヒーターは底面がアルミ製のため使用出来ない)。
前述のとおり発電量が温度差に依存する為、恐らく中に入れた水なりの液体が沸騰する頃には最初に比べて発電量が落ちると思われますが、仮に最大出力の半分、2.5W程度まで落ちたとしても、USB 2.0のバスパワー接続が同じくらいなので、スマホやらカメラやらのガジェット充電には問題無く使えます。
そもそも余程の状況でもなければ、「電池切れからバッテリーMAXまでPowerPotで充電しよう」という気にはならないだろうし(数時間火に掛けなきゃいけない)、「キャンプ場で緊急充電する」くらいの用途向けとしては良いんじゃないかと。
手回し発電機とかもありますが、その手のモノに比べたら火に掛けるだけで良いので超お手軽。
若干高いけどちょっと欲しい。
ちなみに最大出力が10Wと倍のThe PowerPot X, 15Wと3倍のThe PowerPot XLもあり、現在予約受付中 ((発送は5月予定))。
via The PowerPot®, CNET
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