2, 3年前から今まで、Google Chrome→SRWare Iron→Comodo Dragon→Chromiumと、Chromium派生とChromiumがメインのウェブブラウザでした。
- Extentionやタブ単位でプロセスを分ける事で、x86アプリでも事実上無限にメモリを使える
- プラグイン(Flash Playerとか)を別プロセス動作するお陰で、プラグインがクラッシュしてもブラウザごと巻き込んで落ちることが無い
- レンダリングエンジンのBlinkがwebkitやGecko, Tridentの中で最速(多分)
など、Chromiumは他のブラウザに比べて個人的に優位な点が多い所が良い。
が。
Chromiumが壊れてしまった
先日、最新版のChromiumスナップショットへアップデートしたところ、どうにも正常にページが表示出来ない。
ページのロード直後は、コンテンツが正常に表示されているものの、何故かスクロールした瞬間、ページ上の画像ファイルが非表示に……
しかし、Chromiumのスナップショットは言うなればαとかβ版みたいなもので、stableなバーションがあるわけではなく、この程度のバグは日常茶飯事。
いつものように、そんな時は正常動作していたバージョンへダウングレード……
したにもかかわらず直らない(; ^ω^)
もしやと思い、同じバージョンのChromiumへノートPCの方もアップデートしてやると、至って正常に動作。
この時点でバージョンが原因ではない可能性が高くなった。Chromiumではなく他の環境依存のバグ?
「一体何が原因なんだ」と小一時間悩んだ末、さっぱり分からないので考えるのをやめた。
「もーChromiumとか使ってられっかよ」って事で、またChromium派生ブラウザを使う事も考えたものの、そろそろChromium系ばかり使うのも飽きてきてたのでFirefoxへ乗り換えることに。
Firefoxに乗り換える
しかし普通にFirefoxをインストールすれば
- 32bitアプリ
- マルチプロセス動作じゃない
と、大量のページを開いた時の動作がちょっと不安。
ということで、Firefoxの派生ブラウザで64bit化されているモノを探した所、2つの候補が。
1つ目はWaterfox。使ったことは無いものの、名前は見たことがある。64bit化Firefox派生ブラウザとしては有名?
そして2つ目がCyberfox。こっちは初めて見た名前。
で、似たようなブラウザを2つも入れてもしょうがないし、どっちを入れるべきか?
Waterfox or Cyberfox
どちらもFirefoxベースの為、(本家Firefox同様)ソースコードは公開。オープンソースってヤツです。
ブラウザとしての機能面で見ると、ほぼFirefoxなので殆ど同じ。
ただ、CyberfoxはWaterfoxと違って
Microsoft Visual Studio 2012 にてコンパイルし、Vista SDK の代わりに Windows 8 SDK を採用
via: フリーソフト100
しているらしい。
更にWaterfoxと比較して、本家Firefoxのアップデートに追従しての更新が速いとか。
新しいSDKになって何が変わるのかは知らないけど、より活発に開発しているのは大きいポイント。
ということでCyberfoxの方が良い(っぽい)ので乗り換え先はCyberfoxに決定。
Cyberfoxのインストールと日本語化
インストール
早速Cyberfoxをインストール。
まず公式ページからインストーラをダウンロード。
ダウンロードが終わったらインストーラを起動、画面の指示に従ってインストール完了。
しかしインストール時点ではUIが英語のままで、かつ日本語の言語ファイルが入っていないので日本語化します。
日本語化
公式サイトのLanguage Packsページから「ja.xpi」をクリック。
画面左上に表示されるAllowボタンをクリック。
インストールウィンドウが表示されるので、Install Nowボタンをクリック。
画面左上に表示されるRestart Nowボタンをクリックして、Cyberfoxを再起動。
この時点でもまだUIは英語のまま。
先ほどインストールした言語ファイルを適用させる必要がある。
再起動されたCyberfoxのアドレスバーに「about:config」を入力、Enterキーを押す(“This might void your warranty!”という警告が表示された場合は”I’ll be carefu, I promise!”ボタンをクリック)。
表示されたabout:configページのSearchボックスで「general.useragent.locale」と検索。
表示された項目をダブルクリックすると、”Enter string value”ウィンドウがポップアップするので、「en-US」と設定されている値を「ja-JP」に修正、OKボタンをクリック。
再びSearchボックスで「intl.accept_languages」を検索、表示された項目をダブルクリックすると、また”Enter string value”ウィンドウがポップアップするので、値「en-US, en」を「ja-JP, en-US, en」に修正してOKボタンをクリック。
最後にCyberfox を再起動すると、UIの日本語化が適用される。
使用感
まだ本格的に使い始めて2日しか経ってませんが、今のところサクサク動いているので快適。
Chromium系を使う前にFirefoxを使って居た頃は、Flash Playerの安定性が無かったのかFirefox側の問題なのか、プラグインのクラッシュでブラウザごと巻き込んで落ちるパターンが頻発してましたが、今は安定してますね。
むしろ起動時のメモリ消費量で言えばChromiumよりも少ないので、パソコンのスペック上、メモリに余裕が無いような場合にはChromiumよりオススメかもしれません。
追記
現在はアップデートで“Australis”デザインが適用されたCyberfox 29.0.1がリリース済。
後日もうちょっと詳しく書きます書きました。
コメント