Warning: Undefined array key 5 in /home/vanillasalt/vanillasalt.net/public_html/wp-content/themes/cocoon-child-master/functions.php on line 123
ゲーミングマウスをゲーム以外にも普段使いしていたところ、手首の骨(三角骨というらしい)付近に痛みが出ることがしばしば。
ゲーム用途では現マウスを気に入っているため、ゲーム以外の普段使いに良さそうなマウスとして、エルゴノミクスデザインがウリのワイヤレスマウス「Logicool LIFT Vertical Ergonomic Mouse M800」を買ってみた。
特徴
接地面に対してグリップ面が57°となるデザインで、握手をする時の手の角度に近くなるよう設計されているのが特徴。
通常のマウスと比べて肘の角度に対して手首の捻りが小さくなるため、長時間の使用でも手首にかかる負担が軽減され、腕や上半身の姿勢もより自然になるとのこと。
基本的には「MX Vertical」の廉価版で、サイズの他はDPIボタンの位置が違う、バッテリー内蔵から乾電池駆動になっているなどの仕様変更はあるものの、大体同じ。値段はLIFTの方が安い。
アプリ別に動作を切り替えられる「Logi Options+」
サポート機種の1つなので、ユーティリティアプリ「Logi Options+」での制御に対応。
Logi Options+からはDPIなどの基本設定の他、サイドボタンやホイールクリック、DPI変更ボタンの機能をアプリケーションごとに設定できます。
基本はキーボードショートカットとWindows関連機能の割り当てですが、Photoshopなら「元に戻す」と「やり直し」、ホイールクリックを「移動」にするなど、一部アプリはAPIで機能割り当てもできる模様(対応アプリ数は少ない)。
Flow機能を使えば、1台のマウスで複数PCをまたいで操作することも可能。コピー&ペーストもできるのでその手のツールとしては実用性が高そう。
仕様
マウスの主な仕様は以下の通り。
仕様 | LIFT Vertical Ergonomic Mouse M800 |
---|---|
ボタン数 | 5(左右ボタン+ホイールボタン, サイドボタン×2) |
センサー | Logicoolアドバンス オプティカル トラッキング(Pluto One) |
DPI | 1,000(ソフトウェア調整400 – 4,000 dpi) |
インターフェイス | Logi Boltレシーバー(内蔵)/ Bluetooth LE |
通信距離 | 最大10 m |
サイズ | 70×108×71 mm (W×D×H) |
重量 | 125 g |
電源 | 単3形乾電池×1 |
電池動作寿命 | 最大24ヶ月 |
製品保証 | 2年間 |
使用感
アジア人に適度なサイズ
サイズ感は自分の手には丁度いい具合。自分の手のサイズは中指の先から手首まで約18.5cmなので、恐らく成人男性の平均的な大きさに近いはず。
普通サイズ以下の手の男性や大抵の女性の場合は、MX Verticalだと大きすぎると感じると思うのでLIFTで良いと思います。20cmくらいある人はMX Verticalでも良いかも。
疲れにくい(気がする)
使ってみた感想としては、たしかに謳い文句の通り、一般的なマウスに比べると長時間握っている際の疲労感は少ない気がする。
個人的には本体が重いところはイマイチ。乾電池駆動なので仕方がないとはいえ、ゲーミングマウスと使い分けていると重く感じる。軽ければよりエルゴノミクスだったな……という感じ。
多少の慣れが必要
独特のグリップ感なので使い始めは違和感があるものの、数分使えば慣れる。持つ角度が違うだけなので、トラックボールほどのクセはない。
サイドボタンを押すときに人差し指と親指で挟むように押そうとすると、左ボタンを誤クリックしますが、人差し指の付け根(第3関節)か、右ボタン下の薬指OR小指と挟むイメージで押していれば、徐々に慣れてそのうち自然に押せるようになる。
静音ボタン
メインボタンとDPIボタンのスイッチが静音スイッチだったのも気に入った点。ゲーミングマウスでは嫌いですが事務用途なら静かで良い。
ただし何故かサイドボタンだけ普通にカチカチうるさいのは残念。静音スイッチでないにしても、もう少し軽いスイッチのほうが押しやすかった……
事務作業に便利なSmartWheel
LIFTのホイールは「SmartWheel」という名前が付いており、普通に使う間はノッチ付きのホイールとして機能しながら、勢いよく回すと慣性でしばらく回ってくれる。
昔のLogicoolマウスにノッチありとノッチレス(スムーズスクロール)モードをボタンで切り替える機能がありましたが、LIFTのホイールはスクロールの勢いだけで切り替えられるため、より“スマート”な設計。よく出来ているのでゲーミングマウス以外なら積極的に搭載してほしい。
マルチペアリングは用途次第で便利かも
個人的にはあってもなくても良かったが、マルチペアリング機能は用途次第で便利。
持ち運ぶには嵩張る大きさと重さなので、Flowのことも考えるとLogicoolとしては個人用のPCと社用PCを同時に使うといった環境を想定しているのかもしれない。
標準のマウスソールはイマイチ
マウスソールの滑りはイマイチ。マウスの持ち方が違うためか、通常のマウス以上に手の重さがかかっているような気がするので、余計にそう感じやすいのかもしれない。
気になる場合はゲーミングマウス向けに売られている低摩擦ソールを貼ったほうが良いかも。
普段はLogi Boltで接続して使っていますが、たまにカーソル移動にラグを感じる時がある(Bluetoothの安定性は長時間試していないので不明)。
USB 3.0 Hubにレシーバーを刺しているのでそれが原因かもしれない。レシーバー用に延長ケーブル買うべきか?
Logi Options+は思っていたより使える
G Hubには良い印象が無かったんですが、Logi Options+は思ったより実用性アリ。
Photoshopでサイドボタンでサッと元に戻す、やり直しが使えるのは割と便利でした。
常駐型なのでシステムリソースは消費しますが、CPU使用率は(24スレッド環境で)0.1%と低く、メモリ消費も80MB程度と許容できるレベル。
Flowは2台のPCでマウスを使い分けせずにマルチモニター風の使い勝手が得られるので、在宅勤務にありがちな社用PCと個人PCを同時に使いたいシーンで便利そう。その場合、社用PCがLogi Options+をインストールできるポリシーで運用されている必要はありますが……
何故かパーセンテージ表記のDPI設定
不満点としては、DPI設定が何故か%表記で、具体的に何dpiなのか分からない点。使い分けたいゲーミングマウスとカーソル速度が正確には合わない。
製品ページを見ると、「100 dpi刻みで設定可能」となっていますが、400~4,000 dpiを1~100%で調整させられるので、全く100刻みではないし実dpiは全然分からない。体感では50%設定が1,000 dpiっぽい。
総評
総評:
疲労軽減という当初の目的は達成されていますが、細かい不満もあるので総評としては普通評価。
特にコスパの観点では、MX Verticalに比べて安価とはいえ、サンワサプライの似たようなマウスがほぼ半分の値段で買えるため良いとは言い難い。
その上でLIFTを選ぶなら、マルチペアリングとLogi Options+の機能、あとはLogicoolブランドに金を出せるか次第でしょうか。
コメント