SSD価格が遂に底打ちから反発、長期間の値上げトレンドに突入―Samsung筆頭にNAND価格上昇

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SSD価格がついに底打ち、値上げの波が迫る。

2023年に入ってからSSD価格は下落を続けていましたが、残念ながらその流れも終わりを迎えそうです。

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Samsungが第4四半期にNAND価格を2割値上げ

韓経済メディアPulseによると、NANDフラッシュ価格について、Samsungが2023年第4四半期で20%の値上げを予定しているとのこと。

Samsungは、2022年にNANDフラッシュの取引価格が急激に低下した影響で収益が落ちており、その対策として生産数の調整(減産)に加えて値上げを計画。

同誌は複数の半導体業界関係者から得られた情報として、2023年第4四半期で20%の値上げが行われたあと、さらに2024年の第1~第2四半期にかけて段階的に10~20%の価格の引き上げが計画されているとのこと。

今四半期での20%の値上げは業界の想像を超える規模で、値上げは翌年も続くため、市場に与える影響は大きい。

23年末からの価格上昇は不可避

市場調査会社のTrendForceは10月時点で、8月以降からのNANDウェハー価格上昇で2023年第4四半期に一般消費者向けSSD価格が8~13%上昇すると予想。

しかし今回の報道のとおり、SamsungがQ4でさらにウェハー価格を値上げするならば、これまでの動きからMicronやWD/キオクシア、SK Hynixなどの他社も(当然ながらNAND価格の低下で業績が悪化したのはSamsungに限った話ではないため)Samsungの値上げに倣う可能性は高く、年末以降のSSD価格はさらに上がっていく可能性は高い。

台湾メディアLinhe News Networkも本件について、「大規模な減産の影響が現れるにつれ、価格は今年の第4四半期から来年上半期にかけて上昇する」、「今年から2年間は相場が強気パターンに入ると考えている。来年には市場供給が逼迫し、品不足が起こるだろう」とのADATA会長の見解を掲載しており、値上げの流れは止まりそうにない。

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(時期が悪くなるので)買うなら今

すでに980 PROなどセールが続いていた製品は値上げが始まっているものの、本格的な価格調整はまだですが、NANDフラッシュの値上げはB2Bの取引価格のため、実際にSSD製品の価格に反映されるまで多少の時間差があります。

そのため一度値上がりが始まってしまうと、歳末~お正月商戦のセールを待っても11月の価格に下がるだけ、さらに待てば待つほど値段が上がっていく……という最悪のパターンに入る可能性もあります。

加えてSSD製品は直近の為替相場の反映がまだ本格化していないようで、年末に向けてNAND値上げ+円安のコンボで急騰する恐れも。

ということで、もしSSD購入を考えている、あるいはPC一式の組み立てを考えているなら、SSDだけでも早めに買ってしまう方が良さそう……

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